「え、こんな顔だったっけ」
40代に入ってから、ふと帰りの電車の中で鏡面に映る自分の顔を見て固まったことはないでしょうか。筆者も同じです。先日、コンビニのガラスに映った自分を見て、数秒間固まりました。「あれ、ほうれい線こんなに目立ってたか…?」と。
こういう違和感から、スキンケアやエイジングケアが気になり始める40代男性は実はかなり多いです。とはいえ、これまでスキンケアらしいことをほとんどしてこなかった人にとっては、
「今さら始めても意味あるの?」「何から手をつければいいのかわからない」
と感じるのが普通だと思います。筆者自身、30代まではドラッグストアで一番安い400円くらいの洗顔料を使うだけで、それ以外は化粧水等何もしていなかったタイプだったので、その気持ちはよくわかります。
結論を先に言ってしまうと、40代の男性こそスキンケアを始めた方がいいです。
ただ、最初から高級な美容液や複雑な手順を揃える必要は一切ありません。「洗う・うるおす・守る」という最低限のケアだけで、十分に変化を感じられます。この記事では、スキンケア初心者の40代メンズ向けに、なぜ今スキンケアが必要なのか、何から始めればいいのかを、できるだけシンプルにまとめます。
なお、この記事は40代男性向けに書いていますが、30代後半や50代前半で「老けて見える」「清潔感が気になり始めた」と感じている男性にも参考になる内容です。
40代メンズにスキンケアは必要なのか
率直に言うと、必要です。
理由はシンプルで、40代になると肌の状態がそのまま「清潔感」や「疲れて見えるかどうか」に直結しやすくなるからです。
20代の頃は、寝不足でも多少肌が荒れていても、勢いと若さでなんとなくカバーできていたはずです。筆者も飲み会の翌日に2時間しか寝ていなくても、シャワーだけ浴びて出社していました。
ところが40代に入ると、乾燥、くすみ、目元の疲れ、口元のたるみ感などが急に目立ち始めます。本人は普段どおりに過ごしているつもりでも、周りからは
「なんか疲れてる?」「最近老けた?」「ちょっと不健康そう」
と見られてしまうケースが出てきます。地味にダメージの大きい誤解です。
スキンケアは身だしなみ
もちろんスキンケアをしたところで急に20代の肌に戻るわけではありません。ただ、乾燥を防ぎ、紫外線対策をし、顔まわりを整えるだけで、見た目の印象は確実に変わります。
40代メンズのスキンケアは、若返りのためというより、清潔感を保つための身だしなみだと捉えるのがちょうどいい温度感だと思います。
40代になると老けて見えやすくなる4つの理由
40代に入ると、肌の変化を以前より自覚しやすくなります。特にこれまでスキンケアをしてこなかった男性ほど、ある日突然「あれ、老けた」と気づくことが多いです。
肌の乾燥が地味に目立つようになる
メンズの肌は皮脂が多いイメージがありますが、40代になると乾燥を感じる人が増えてきます。
おでこや小鼻はテカっているのに、頬や口元はカサつくだったり、洗顔後に肌がつっぱるなんてことがあると思います。また、夕方になると、なぜか肌全体が疲れて見えるということも。
このような状態は、肌のうるおい不足が関係している場合が多いです。乾燥するとツヤが失われ、結果として「疲れてる人」に見られやすくなります。
紫外線の蓄積ダメージが表面化してくる
若い頃に日焼け止めを使っていなかった男性は多いと思います。筆者もそうでした。「日焼け止めは女性のもの」くらいに思っていた時期があります。
ですが、通勤、運転、外回り、ランニング、観戦やレジャーなど、紫外線を浴びる場面は日常に意外と多くあります。長年浴び続けた紫外線は、乾燥やくすみとして40代以降にじわじわ表面化してきます。
40代からのスキンケアでは、化粧水・乳液に加えて、日焼け止めも欠かせないポイントです。
疲れがそのまま顔に出やすくなる
仕事の疲労、睡眠不足、ストレスなどの疲れや、運動不足など。40代になると、これらがそのまま顔、特に目元や口元に出やすくなります。
スキンケアだけで全部解決できるわけではありませんが、乾燥を防ぎ顔まわりを整えることで、「疲れて見える印象」は確実に和らげられます。
清潔感は結局、肌の状態に左右される
40代メンズにとって本当に大事なのは、若く見えることより清潔感です。
髪型や服にどれだけ気を使っていても、肌がカサついていたり、くすんで見えたりすると、清潔感はガクッと下がってしまいます。逆に肌が整っているだけで、きちんとした印象や健康的な印象につながります。
スキンケアは美容というより、40代メンズの身だしなみの一部、というのが実感に近いです。
何もしてこなかった男性ほど変化を感じやすい
これまでスキンケアをまったくしてこなかった男性ほど、最低限のケアを始めるだけで変化を感じやすい傾向があります。ゼロからのスタートだからこそ、ビフォーアフターの差が大きく出やすいということです。
次のような実感があるなら、スキンケアを始める価値は十分にあります。
- 洗顔後に顔がつっぱる
- 夕方になると顔が疲れて見える
- 肌がくすんで見える
- 口元や頬が乾燥しやすい
- 日焼け止めをほとんど使ってこなかった
- 最近、老けた印象が気になり始めた
こうした悩みに当てはまるなら、いきなり高いコスメを揃えるより先に、まずは基本を知ることが大切です。
40代メンズがまず押さえるべきスキンケアの基本
スキンケア初心者の40代男性がまず意識すべきは、次の3つだけです。
- 洗う(洗顔)
- うるおす(化粧水・乳液)
- 守る(日焼け止め)
これだけで十分です。難しい成分名やブランドを最初から覚える必要はありません。
洗う:顔の汚れをやさしく落とす
スキンケアの土台は洗顔です。顔には汗、皮脂、ほこり、日焼け止めの残りなどが付着します。放置するとベタつきや不快感の原因になります。
ただし、ゴシゴシ洗えばいいわけではありません。洗いすぎはむしろ乾燥を招きます。洗顔料を使う場合も、強くこすらず泡でなでるように洗うイメージで十分です。
筆者は以前「しっかり洗わないと汚れが落ちない」と思い込んでゴシゴシ洗っていましたが、むしろ肌がつっぱって逆効果でした。
うるおす:洗顔後はすぐに保湿する
洗顔直後の肌は、実は一番乾燥しやすい状態です。
そこで化粧水や乳液でうるおいを補うことが大切になります。40代メンズの場合、洗顔だけで終わらせると肌がつっぱったり、乾燥して見えたりすることがよくあります。
「メンズにも化粧水って必要?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、乾燥が気になるなら一度試してみる価値は十分にあります。
関連記事:メンズ化粧水はドラッグストアで十分?選び方を解説
守る:日焼け止めで紫外線から肌を守る
40代メンズが意外と見落としがちなのが日焼け止めです。
スキンケア=化粧水・乳液というイメージが強いですが、肌の将来を考えるなら紫外線対策も重要なポイントです。
通勤、運転、外回り、買い物。日常生活でも紫外線を浴びる場面は思った以上に多いです。顔は一年中外に出ている部分なので、日焼け止めを習慣にするだけで、将来の肌印象に明確な差が出てきます。
関連記事:40代男性の日焼け止めは毎日必要?初心者向けに解説
化粧水は本当に必要?40代メンズが知っておきたい考え方
化粧水は、肌にうるおいを与えるためのアイテムです。洗顔後に肌がつっぱる、頬や口元が乾燥する、肌が疲れて見える。こうした実感があるなら、40代メンズでも化粧水を使う価値は十分あります。
ただし、化粧水だけでスキンケアが完結するわけではありません。化粧水は水分を補う役割が中心なので、その後に乳液などでうるおいを閉じ込めることも大切です。
最初から高い化粧水を買う必要はなく、ドラッグストアで買えるもので十分です。大切なのは値段ではなく、毎日続けられるかどうかです。
関連記事:メンズ化粧水はドラッグストアで十分?選び方を解説
乳液はいらない?化粧水だけでは足りないケースもある
「メンズは化粧水だけでいいのでは」と思う人も多いと思います。
しかし、乾燥が気になる場合は乳液も使ったほうがいいケースが多いです。化粧水でうるおいを与えても、そのままだと水分が逃げやすい人もいます。乳液は、そのうるおいを肌に閉じ込めておく役割を持っています。
洗顔後につっぱりやすい人、口元や頬が乾燥しやすい人は、化粧水だけでなく乳液も検討してみるとよいでしょう。ベタつきが苦手な人は、軽めの使用感のものから始めるのがおすすめです。
関連記事:40代男性に乳液はいらない?必要な人・不要な人の違い
40代メンズに必要なのは高級コスメより続けやすさ
スキンケアを始めようとすると、つい高い美容液やエイジングケア商品が気になってしまうかもしれません。もちろん、そうしたアイテムが悪いわけではありません。ですが、初心者の40代メンズが最初から高級コスメで揃える必要はまったくありません。
まず大事なのは、次のような基本です。
- 毎日顔をやさしく洗う
- 洗顔後に保湿する
- 外出時は日焼け止めを使う
- 唇や眉毛など顔まわりも整える
- 無理なく続けられるものを選ぶ
ドラッグストアで買える各2,000円以内のアイテムでも十分にスタートできます。高いものを買って3日でやめてしまうより、手頃なものを毎日続けるほうが、結果として肌には効きます。
スキンケアは若作りではなく、清潔感のため
40代メンズがスキンケアを始めるとき、少し抵抗を感じる人もいると思います。
「男が化粧水を使うのは恥ずかしい」「若作りに見えないか心配」
こう感じる気持ちもわかります。ドラッグストアで化粧水等を購入する時もどう思われているかきになりますよね。ですが、40代メンズのスキンケアは若作りとは別の話です。肌を整えることは、髪を整える、髭を剃る、服を清潔に保つのと同じ、ただの身だしなみです。
清潔感のある男性は、職場でもプライベートでも印象が良くなりやすいです。特に40代では、何もしない自然体より、最低限整えている自然体のほうが、見た目の印象は確実に良くなります。
無理に若く見せる必要はありません。年齢に合った清潔感を出すための手段として、スキンケアを取り入れる、という考え方で十分です。
まずは何から始めればいい?
スキンケア初心者の40代メンズは、次の3つから始めるのがおすすめです。
1. 洗顔を見直す
ゴシゴシこすらず、やさしく洗う習慣をつくりましょう。洗いすぎないことが第一歩です。
洗顔料を選ぶときは、300円以下の格安品はできれば避けたいところです。洗浄力が強すぎたり、逆に汚れが落ちにくかったりして、肌に合わないケースが多いからです。
目安としては1,000円前後のものを選ぶと、洗い上がりのつっぱり感が変わってくるのを実感しやすいと思います。
また、いきなり高いものを買う必要はありませんが、使ってみて肌がつっぱる・赤くなる・かゆくなるなどの違和感があれば、その洗顔料は自分の肌に合っていない可能性があります。無理に使い続けず、別のものに切り替える判断も大切です。
2. 化粧水と乳液で保湿する
洗顔後に乾燥を感じるなら、化粧水と乳液を取り入れてみましょう。最初はドラッグストアで買えるもので十分です。
ここでひとつポイントがあります。化粧水と乳液は、できれば同じシリーズ・同じブランドのものを選ぶのがおすすめです。バラバラのブランドを組み合わせると、相性が悪く、ベタつきや浮きが出てしまうことがあります。
同シリーズであれば、もともとセットで使われることを想定して作られているため、肌へのなじみが良く、効果も安定しやすくなります。例えば、肌ラボの極潤シリーズはリーズナブルな価格でおすすめです。
関連記事:メンズ化粧水はドラッグストアで十分?選び方を解説
関連記事:40代男性に乳液はいらない?必要な人・不要な人の違い
3. 日焼け止めを使う
外出する日は日焼け止めも忘れずに。日中に外へ出る機会が多い人ほど、意識して取り入れたいポイントです。
日焼け止めは、化粧水や乳液と違って「高ければ良い」というものではありません。むしろ、毎日無理なく使い続けられる、手頃な価格のものを選ぶほうが現実的です。高級な日焼け止めを買っても、もったいなくて使う頻度が減ってしまったら本末転倒です。
日焼け止めは、プチプライスでも紫外線対策の効果は十分にあるので、まずは「毎日塗る」ことを優先しましょう。
関連記事:40代男性の日焼け止めは毎日必要?初心者向けに解説
40代メンズがスキンケアを始める際の注意点
最初から化粧水、乳液、美容液、パック、ピーリング、クリームなどを一気に揃えると、何が自分に合っているのか分かりにくくなります。まずは、
- 洗顔
- 化粧水
- 乳液
- 日焼け止め
最低限この4つだけで十分です。肌に合わないと感じたら、無理に使い続けないようにしましょう。赤み、かゆみ、強い刺激がある場合は使用をやめ、必要に応じて皮膚科に相談することも大切です。
増やすのはこの4つを継続して使えるようになってからで大丈夫です。
それぞれの使うタイミングも、難しく考える必要はありません。
以下を目安にしてください。
| アイテム | 使うタイミング | ポイント |
|---|---|---|
| 洗顔 | 朝・夜(1日2回) | 朝は寝ている間の汗・皮脂を、 夜は1日の汚れと日焼け止めを落とす |
| 化粧水 | 洗顔後すぐ | 肌が乾燥しやすいタイミングなので、間を空けずに使う |
| 乳液 | 化粧水の後 | 化粧水で与えたうるおいに蓋をするイメージで使う |
| 日焼け止め | 朝・外出前(昼に塗り直しも可) | 長時間外にいる日は昼に塗り直すと安心。夜は使わない |
このくらいのシンプルなルーティンであれば、忙しい平日の朝でも無理なく続けられます。肌に合わないと感じたら、無理に使い続けないようにしましょう。
赤み、かゆみ、強い刺激がある場合は使用をやめ、必要に応じて専門家に相談することも大切です。
まとめ:40代メンズにスキンケアは必要。まずは最低限でOK
40代メンズにスキンケアは必要です。
ただし、最初から高いアイテムを揃える必要はありません。大切なのは、若作りではなく清潔感を整えることです。40代になると、乾燥、くすみ、疲れた印象が出やすくなります。だからこそ、洗顔・保湿・日焼け止めという基本のケアを始めるだけでも、見た目の印象は十分に整えられます。まずは次の3つを意識してみてください。
- やさしく洗う(泡で)
- 化粧水や乳液で保湿する
- 日焼け止めで紫外線から守る
スキンケアは難しい美容ではなく、身だしなみの一部です。
ふと映った自分の顔を見て「少し老けたかも」と感じたなら、それはまさにスキンケアを始めるいいタイミングです。まずは無理なく、続けやすい最低限のケアから始めてみましょう。