ブログ設計と戦略

【初心者向け】Search Consoleで“埋もれた良記事”を発掘!リライトだけでアクセス2倍にする方法

毎日コツコツ記事を更新しているのに、検索流入が増えない…。

Search Consoleを開いては、「何が悪いんだろう」とため息をついていませんか?

実は、新しい記事を書かなくても、過去の記事を“戦略的にリライト”するだけでアクセスが2倍以上に伸びることも珍しくありません。ポイントは、Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」データを正しく読み取ること。

表示回数・掲載順位・CTRの3つをかけ合わせれば、“伸びしろのある記事”が明確に見えてきます。

本記事では、初心者の方でもすぐに実践できるよう、Search Consoleを活用したリライト対象の見つけ方から、上位表示に近づけるための改善手順までを、5つのステップに分けてわかりやすく解説します。

「とりあえず書く」から卒業し、数字に基づいた“成果の出るリライト”を始めましょう。ブログの可能性を、今ある記事の中から掘り起こしてみませんか?

なぜ「リライト」がブログ運営に不可欠なのか

ブログ運営において、「記事を書いたらそれで終わり」という考えでは、なかなか成果につながりません。検索順位や読者のニーズは常に変化しているため、過去記事を定期的に見直す“リライト”が必要不可欠です。

ここでは、なぜリライトが重要なのかを具体的に解説していきます。

放置した記事は検索順位が落ちていく

Googleは検索順位を決定する際、「情報の鮮度」や「網羅性」「ユーザーの行動データ」などを総合的に判断しています。つまり、放置された記事は“古い情報”として評価が下がりやすく、競合に抜かれる原因になります。

たとえば、2022年に書いた「ブログの始め方」の記事が、当時は検索1位だったとしても、2025年時点でそのままだと「最新の情報がない」「新サービスに対応していない」と判断されて、10位以下まで順位が落ちてしまう可能性があります。

実際、私が運営しているブログでも、6か月以上リライトしていなかった記事の掲載順位が12位→28位に下落したケースがありました。逆に、情報をアップデートしてリライトしたところ、1週間後には10位以内に回復した経験もあります。

「書いて終わり」では成果が出ない理由とは?

ブログ記事を公開した直後は、インデックスされて一時的に上位表示されることがあります。しかし、初動で成果が出なかった記事は、何も対策しなければ“埋もれて”しまうのが現実です。

よくある失敗例

  • 「CTRが低い」=タイトルや説明文が魅力不足
  • 「滞在時間が短い」=読者の悩みを十分に解決していない
  • 「競合記事に情報量で負けている」=記事ボリュームや質が不足している

このような場合、記事をそのままにしておいても検索流入は増えません。むしろ、「もったいない伸びしろのある記事」を放置している状態とも言えるのです。

だからこそ、Search Consoleのデータを活用し、数字に基づいたリライトを定期的に行うことが、安定的な集客につながります。

リライトすべき記事の見つけ方|Search Consoleの基本操作

ブログのリライトで最も大事なのは、「どの記事をリライトすべきか」を正しく見極めることです。やみくもに過去記事を修正しても、成果につながらなければ時間と労力のムダになってしまいます。

ここでは、Google Search Console(通称:GSC)を使って、リライトすべき記事を効率よく見つける方法を具体的に解説していきます。

見るべき画面は「検索パフォーマンス」

まずはGSCにログインし、左側のメニューから「検索パフォーマンス(検索結果)」をクリックしてください。この画面で確認できるのは以下の4つのデータです。

指標意味リライト時の注目ポイント
表示回数検索結果に表示された回数需要の多さを示す
クリック数実際にクリックされた回数魅力的なタイトルかどうか
CTRクリック率(%)タイトル・ディスクリプションの改善余地
掲載順位平均掲載順位コンテンツの質・SEO評価の目安

特に注目すべきは、「表示回数」と「平均掲載順位」の2つです。「表示されているのにクリックされない記事」や「検索順位が10位以下の記事」は、リライトで大きな改善が見込める“埋もれた良記事”のある記事です。

「ページ」単位で表示回数&順位を確認する

まずは「ページ」タブを開き、サイト内の各ページごとの検索パフォーマンスを見ていきます。次にやるべきは、以下のような条件でフィルターをかけてみることです。

  • 表示回数が多いページ(例:1,000回以上など)
  • 掲載順位が平均10位以下のページ(例:12位、18位など)

この2つの条件に当てはまる記事は、すでに検索されているにもかかわらず、上位に表示されていないため、リライトで順位を上げればアクセスアップの余地が大きいのです。

たとえば、ある記事が「月に2,000回以上表示されている」のに「平均掲載順位が15位」だった場合、3ページ目以降に埋もれている可能性があり、クリック数が非常に少ないはずです。

こういったページは、内容を充実させたり、構成を見直したりすることで、上位表示のチャンスがあります。

「クエリ」単位でキーワードの伸びしろを探る

「ページ」単位でリライト対象の記事を絞ったら、次は「クエリ(検索キーワード)」単位での分析に移ります。この作業によって、「どのキーワードに対して記事が表示されているか」「どこに改善余地があるか」が見えてきます。

▶ クエリの確認方法

  1. Search Consoleの「検索パフォーマンス」画面で、対象ページを1つクリック
  2. 「クエリ」タブを開くと、そのページが検索に表示されたキーワード一覧が表示される

このクエリ一覧から、「リライトすべきキーワード=“伸びしろのある検索語句”」を探していきます。

▶ 見るべきポイントはこの3つ!

チェック項目理由目安の数値
表示回数検索ニーズがあるかどうか100回以上ならチャンスあり
掲載順位上位表示の可能性はあるか平均8位〜20位あたりが狙い目
CTR(クリック率)タイトルや説明文に問題があるか0.5%以下なら改善余地大

ある程度結果が出ているものをリライトするよりも、今後伸びそうなものの方がやる価値は大きいです。

▶ 具体例:リライトの判断に使えるクエリデータ

クエリ表示回数掲載順位CTRリライト方針
ブログ リライト 方法1,20014.20.7%独立H2で詳細に解説を追加/記事タイトルに組み込む
リライト タイミング80011.50.6%新見出しで「いつやるべきか?」を詳しく追記
記事 伸びない 対策30017.80.3%問題提起+解決策を具体例付きで補足する

こうした「順位は悪くないけどCTRが低いキーワード」や「表示回数が多いのに順位が低いキーワード」は、リライトで上位に上げることができれば、アクセスが2倍〜3倍に増えることも珍しくありません。

リライト対象の判断基準と優先順位

ブログ記事のリライトは、やれば必ず成果が出るわけではありません。「どの記事を優先的にリライトするか?」という判断こそが、ブログ運営の成果を大きく左右します。

ここでは、Search Consoleのデータをもとに、リライトすべき記事をどう見極めるか、その優先順位を具体的に解説します。

表示回数が多い×順位が低い=最優先!

このパターンは、最もリライト効果が大きい「お宝記事」です。すでに検索されている=需要があるにもかかわらず、検索順位が低いため、クリックされていない状態です。

例:表示回数が多い×順位が低い

表示回数:2,300回/月

  • 掲載順位:14.8位
  • CTR:0.9%

この場合、2ページ目以降に表示されているため、クリックされる可能性が非常に低いです。しかし、検索意図をしっかり満たすように記事を修正すれば、順位が10位以内に上がる可能性は十分にあります。

このパターンでやるべきリライト施策

  • 上位表示されている記事と比較して、情報の抜けを補う
  • 共起語や関連トピックを見出しに追加する
  • ページのタイトルを「クリックされやすい形」に調整する
  • 古い情報を最新の内容に更新する

CTRが低い=タイトル・説明文の改善チャンス

次に注目すべきは、CTR(クリック率)が極端に低いキーワードや記事です。検索順位が10位以内にあるにもかかわらずCTRが低い場合、タイトル・メタディスクリプションの見直しで改善できる可能性が高いです。

例:順位上位×CTRが低い

  • 表示回数:1,800回/月
  • 掲載順位:5.2位
  • CTR:1.0%

このような場合は、上位にいるのにクリックされていない状態です。検索ユーザーの目には触れているのに、「読みたい」と思わせられていない可能性があります。

タイトル改善のポイント

  • 数字結論を入れて具体性を高める
     例:「SEO リライト 方法」→「【完全ガイド】SEOに効くリライト手順7ステップ」
  • 感情を揺さぶるキーワードを入れる
     例:「知らないと損」「アクセスが3倍に」「プロが教える」など
  • メタディスクリプションもユーザー目線で書き直す

表示回数が少ない×順位が低い=労力の割に成果が出にくい

このパターンは、リライトの優先度が最も低いケースです。なぜなら、「検索需要がそもそも少ない」うえに、「Googleの評価も低い」状態だからです。

例:表示回数が少ない×順位が低い

  • 表示回数:月間50回
  • 掲載順位:28位
  • CTR:0.0%

このような記事をリライトしても、順位が20位→18位に上がったとしても、検索ボリュームが少ないため、アクセスはほとんど増えません。後回しでも構いません。

このパターンで検討すべき選択肢

  • 統合: 類似テーマの記事と1つにまとめて“強化記事”にする
  • 削除: 完全に需要がなければインデックスから外す(=noindex)
  • 方向転換: より検索される関連キーワードに切り替えて内容を変更

リライトするかどうか判断する基準

指標リライト向きリライト不要 or 統合候補
表示回数500回以上100回未満
掲載順位8~20位25位以下
CTR0.5〜2.0%0.3%以下かつ順位も低い

「効果が出そうにない記事に時間をかけない」ことも、結果を出すブログ運営には大切な判断です。

実践ステップ|Search Consoleからのリライト手順

ここからは、Search Consoleのデータをもとに、実際にどのようにリライト対象を選び、どのように記事を改善していくのかを、具体的なステップ形式で解説していきます。

「どの記事を、どのキーワードで、どこをどう直すか?」を判断するための、再現性の高いプロセスです。

① 検索パフォーマンスをCSVでエクスポート

まずはGoogle Search Consoleの「検索パフォーマンス」画面にアクセスし、右上にある「エクスポート」ボタンからCSV形式でデータをダウンロードします。

エクスポート時の設定ポイント

  • 期間:過去3か月〜6か月がおすすめ(データに波が出にくい)
  • タブ:ページ・クエリの両方をエクスポートしておくと後で分析しやすい

② スプレッドシートでソート・分析

エクスポートしたCSVファイルを、GoogleスプレッドシートやExcelで開きます。まずは以下のようにデータを並び替え、「お宝キーワード」や「改善余地のある記事」を見つけやすくしましょう。

ソート例:

並び替え対象昇順 or 降順理由
表示回数降順(多い順)検索されている需要が高い
掲載順位昇順(低い順)順位が悪いキーワードに注目

③ 表示回数・順位・CTRで並び替えて対象を絞る

以下のような条件でフィルターをかけると、「リライト優先度が高いキーワード」だけを抜き出すことができます。

リライト候補フィルター例

  • 表示回数:300回以上
  • 掲載順位:8〜20位
  • CTR:2.0%以下

この条件に当てはまるクエリやページをピックアップし、記事改善リストを作成します。

④ 狙うキーワードと合っているかを確認

リストアップしたキーワードについて、該当する記事を実際に開いて中身を確認します。

チェックすべき点

  • キーワードが見出しや本文に使われているか?
  • 検索意図を満たす内容になっているか?
  • 他の上位表示記事と比べて情報が不足していないか?

「なんとなく書いた記事」や「他のキーワードを狙っていた記事」でも、Googleが関連性を見て表示してくれているケースがあります。

その場合は、新たにそのキーワードに特化して見出しや段落を追加するのがおすすめです。

⑤ 上位記事と比較して情報を追加・再構成

最後に、実際の検索結果(SERPs)で上位10記事を確認し、自分の記事との違いを比較します。

見るべきポイント

  • タイトルに含まれるキーワードの違い
  • 見出し構成の違い(FAQ形式・体験談など)
  • 使用している事例や画像の有無
  • 文字数やボリューム感(網羅性)

上位記事と比べて「情報が薄い」「読者の疑問に答えていない」と感じた部分を、リライトによって強化・追加していきましょう。

リライト前にチェックすべき5つのポイント

記事のリライトは「とりあえず書き直す」ではなく、戦略的に“伸びる要素”を見極めて強化する作業です。そのためには、リライトに入る前に、いくつかの重要な観点をチェックしておくことが欠かせません。

ここでは、リライトの成果を最大化するために、必ず確認しておきたい5つのポイントをご紹介します。

1. タイトル・見出しが検索意図に沿っているか?

最も重要なのは、「ユーザーがそのキーワードで検索したときに、本当に求めている答えを提供できているか?」という視点です。

チェック方法

  • 上位5〜10サイトのタイトルと見出し構成を確認
  • 自分の記事が検索意図にズレていないか比較

たとえば「ブログ リライト 方法」というキーワードに対して、上位記事が「ステップ形式」や「チェックリスト」になっているのに、自分の記事が体験談中心ならズレている可能性があります。

上位記事と見比べてみましょう。

2. 情報が古くなっていないか?

Googleは「情報の新しさ(フレッシュネス)」も重視します。特にツール紹介、制度、サービス内容などは、1年で大きく変わることも多いため要注意です。

チェック例

  • 使っているツールの画面や機能が古くないか?
  • 記事内で「2022年最新版」などの古い表記が残っていないか?
  • 紹介している参考リンクが切れていないか?

「2023年の最新SEO対策を解説!」という見出しが2025年にそのままだと、読者の信頼を失い、クリック率や滞在時間にも悪影響を与えます。

3. 内部リンクや装飾が適切か?

読者にとって「次に読むべき記事」が明確であるほど、ブログ全体の回遊率は向上します。また、装飾は読みやすさとSEO両面に効果があります。

チェック項目

  • 関連記事への内部リンクが適切な位置にあるか?
  • 重要なポイントにマーカーやボックス装飾を使っているか?
  • 画像や図表で視覚的に補足しているか?

とくに「囲み枠」「箇条書き」「吹き出し」などは、スマホユーザーにとって見やすく、滞在時間や読了率に良い影響を与えます。

内部リンクのつなぎ方|読者導線とSEOの両方に効かせる

リライトの際は、「キーワード追加」や「構成の見直し」だけでなく、内部リンクの貼り直しや追加も効果的です。特に、関連性の高い記事どうしをつなぐことで、ユーザーの回遊率が上がり、検索エンジンからの評価も高まります。

例えば、この記事の内容に関連する「内部リンクの効果的な貼り方」については、以下の記事で詳しく解説しています。

👉 内部リンクの効果的な貼り方とSEOへの影響|読者にもGoogleにも優しい設計術とは?

この記事では、読者導線を意識した貼り方のコツや、やってはいけない内部リンク設計についても詳しく紹介していますので、
リライトとあわせてサイト構造を整えたい方は、ぜひあわせてチェックしてみてください。

4. 構成が論理的で読みやすいか?

せっかく良い情報を書いていても、見出しの順番や段落構成がチグハグだと、読者は離脱してしまいます。

確認すべき構成のポイント:

  • 導入文 → 問題提起 → 解決策 → まとめ の流れになっているか?
  • 各H2の下に説明が入り、H3で細かく展開されているか?
  • 文が長すぎたり、改行されずに詰まっていないか?

論理の流れが「読者の頭の中の疑問」と一致しているかを意識しましょう。

5. SEOキーワードや共起語が自然に含まれているか?

最後に確認したいのは、狙っているSEOキーワードが適切に、そして不自然にならない形で文章に含まれているかです。

また、共起語(=よく一緒に使われる関連語)も意識すると、検索エンジンからの評価が高まります。

実践例

  • 主キーワードは「タイトル」「H2見出し」「本文の冒頭〜中盤」に散りばめる
  • 関連語や共起語をGoogleサジェストやラッコキーワードなどで拾い、文章に自然に織り込む

たとえば「リライト 方法」というキーワードであれば、

  • 関連語:SEO対策/検索順位/更新頻度/記事改善/構成見直し など

を意識して使うことで、検索エンジンに“専門性のある記事”と認識されやすくなります。

まとめ|Search Consoleは“リライトの宝の山”

ブログで成果を出すには、「新しい記事を量産すること」だけが正解ではありません。むしろ、すでに書いた記事を“数字に基づいて”改善するほうが、少ない労力で大きな成果を得られることも多いのです。

Google Search Consoleは、そのための“宝の山”とも言えるツールです。うまく活用できれば、あなたのブログは放置されたままの「伸びしろ記事」から、アクセスを大きく伸ばすことができます。

🔍 本記事の重要ポイントおさらい

チェック項目内容
リライトが重要な理由記事は放置すると順位が下がる/最新情報で価値を保つ必要あり
GSCの使い方「検索パフォーマンス」→「ページ」「クエリ」で分析
リライト候補の判断基準表示回数が多い × 掲載順位が低い記事を最優先
実践手順CSVでデータ抽出→ソート→記事とキーワードをマッチング→改善
リライト前のチェック検索意図・情報の新しさ・構成・装飾・SEOキーワードの確認

✅ 今日からできるアクションプラン

  1. Search Consoleにログインして「検索パフォーマンス」を開く
  2. 表示回数と順位で並び替えて、リライト対象を3記事ピックアップ
  3. 各記事について「検索クエリ」「上位サイトの構成」「情報の新しさ」をチェック
  4. 見出しや本文を検索意図に沿って再構成し、1記事ずつリライトして公開

✏️ 最後にひとこと

「ブログが伸びない」と感じたときこそ、GSCに眠っているデータを見直すチャンスです。記事が書けない日でも、1つのリライトでアクセスが2倍になることも珍しくありません。

あなたのブログにもきっと、“埋もれた金脈”のような記事があるはずです。ぜひ今日から、Search Consoleを活用して、戦略的なリライトをはじめてみてください!

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